「CIB連絡協議会」は、国内のCIB会員機関・個人会員相互の連絡協調を図るため1975年に設立されました。
日本におけるCIB活動は、1959年に建設省建築研究所が準会員に承認されて以来50年以上の歴史を有しております。現在では、日本から正会員3機関、準会員8機関、個人会員6名がCIBの会員として名前を連ねております。
また、1968年に建築研究所長が日本として初めてCIBの理事に選任されて以降、歴代の建築研究所長等がCIB理事として運営に関わって参りました。
「CIB連絡協議会」では、毎年の全体会議等を通じて、CIB理事会の動向、日本の会員が参加する主なCIB活動の状況等について会員に情報提供するとともに、CIB活動への参画に関する意見交換等を行ってきています。2012年4月には、このようなCIB連絡協議会の活動実績を踏まえ、協議会事務局である建築研究所が、CIB本部が世界各地に設置を進めているCIB地域事務局の一つに位置付けられました。
今日、巨大地震等の自然災害に対する防災・減災対策、住宅・建築・都市分野におけるグリーンイノベーションの推進、かつて経験したことのない高齢社会への対応といった課題をはじめ、世界が直面する多くの共通課題に取り組む上で、建築技術に関する世界各国の研究機関等相互の連携と情報交流を進めることが、ますます重要になっております。
CIB連絡協議会としましては、引き続き国内のCIB会員機関・個人会員の連絡協調を図るとともに、国際的な建築研究ネットワークの一翼を担う者としてCIBの諸活動に積極的に参画し、世界に共通する課題の解決・改善に向けてより一層取り組んで参る所存です。
2017年4月
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CIB連絡協議会会長
国立研究開発法人
建築研究所
理事長 緑川 光正
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