■建築研究資料 |
既往のRC柱実験資料 広沢 雅也 建築研究資料 No.2, 1973, 建設省建築研究所 |
<序> |
この資料は,建設省において昭和47年度から着手されら総合プロジェクト「新耐震設計法の確立」に関連するものである。即ち,このプロジェクトの一環として,鉄筋コンクリート構造物の耐震性向上を目的とし,特に柱をとりあげ「鉄筋コンクリート柱の耐震性向上に関する総合研究」が官民協力のもとにすゝめられている。この資料はその実験研究の全体計画立案のために準備されたもので,近年我が国において行われた主要な鉄筋コンクリート柱の水平加力実験結果を,蒐集整理したものである。尚,集録に際しては,柱断面積が300‡以上のもので4本以上シリーズとして行われたもの,又は120‡以上のもので20本以上のシリーズとして行われたものを選んだ。その結果,34シリーズ合計452本の柱に関する資料集となった。 この資料は下記の様な4つの部分より構成されている。 1の資料では,全実験を一表にまとめ,実験条件,実験結果,実験者,参考文献等を明らかにした。2の資料では各シリーズ毎に主として加力方法,主筋のアンカー状態を含む試験体形状等について記した。3の資料では実験条件や実験結果に加えて曲げ強度,せん断強度の計算値(全て同一の計算式による)等も併せて記した。この資料では,特に付着に関する資料および変形に関する資料等についてできるだけ集録することを努めた。4の資料は,3の資料と対をなすもので個々の試験体全てについて荷重と変形との関係を表すグラフを編纂したものである。尚,左右対称形の試験体の変形は原則として平均値のグラフを集めたが,不可能な場合には破壊した一方の値を示した。但し,シリーズNo.30(試験体No.343〜No.369)は一方的に片方のみの値となっている。(図中.記号参照) 以上 (謝辞) 資料を引用させて載いた実験担当者の方々に心から謝意を表します。 |