No.154号(2014(平成26年)2月)
住宅の高断熱化目標水準に関する基礎調査
坂本雄三*1、澤地孝男*2、桑沢保夫*2、三浦尚志*3、
中村美紀子*4、砂川雅彦*5、宮島賢一*6、鈴木大隆*7、伊藤一哉*8
独立行政法人建築研究所
435p |
<概要> |
国土交通省建築基準整備促進事業の一課題である「住宅の省エネルギー基準に関する検討」で、平成21年度から22年度までの間、住宅の高断熱化目標水準に関する基礎調査に関する資料の収集・整理が行われた。建築研究所は、この建築基準整備促進事業に共同研究として参画し、建築研究所の重点的研究課題である「建築・コミュニティーのライフサイクルにわたる低炭素化のための技術開発(平成21〜22年度)」の課題の中で検討を行い、建築基準整備促進事業で収集・整理された技術資料について、わかりやすく再構成した上で本資料をとりまとめた。
具体的には、省エネ性・居住環境性に優れる住宅の高断熱化の目標水準検討のための基礎データとして以下の項目を整備した。
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断熱建材や住宅断熱化の普及状況把握のための実態調査及び技術動向調査を行い新築住宅の断熱性能レベルの把握、高断熱水準目標設定の為の基礎的情報を整備した。 |
・ | 各テーマについて測定、シミュレーションを実施し、高断熱水準の目標設定を行うと共に、断熱技術等の技術動向調査の結果を踏まえて具体的な高断熱水準の仕様について検討した。 |
・ | 最新の拡張アメダス気象データを用いて暖房期、冷房期別に現行地域区分の精査を行い、新たな地域区分の枠組みを検討した。 |
・ | 集合住宅における評価枠組みを検討するための資料として、集合住宅の住戸位置や平面プランの構成の違いなどがエネルギー消費量の多寡に与える影響などを検討した。 |
*1独立行政法人建築研究所(当時東京大学大学院)、*2独立行政法人建築研究所、*3国土交通省国土技術政策総合研究所、*4株式会社住環境計画研究所、*5株式会社砂川建築環境研究所、*6株式会社建築環境ソリューションズ、*7地方独立行政法人北海道立総合研究機構北方建築総合研究所、*8株式会社EP&B
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