■建築研究資料

オフィスの室内環境評価法 「POEM-O」 精密版

宮田  紀元(1)、山田  由紀子(2)、坊垣  和明(3)、大澤  元毅(4)、渡辺  圭子(4)、瀬戸  裕直(4)、
倉山  千春(3)、澤地  孝男(3)、福島  寛和(4)、山海  敏弘(3)、足永  靖信(4)、大井  尚行(5)

建築研究資料  No.87,  平成8年2月  建設省建築研究所


<概要>

 「POEM-O(Post Occupancy Evaluation Method - Office)」は、オフィスの室内環境の総合的かつ客観的な評価手法であり、官学民の多数の研究者による共同研究によって開発された。
 「POEM-O」は、オフィス室内の快適性評価のための有効な手段(道具)として、調査の精密さに応じて2つのレベルが用意されている。一つは、より詳細の調査に用いられる「精密版」であり、もう一つは、簡易に日常的な使用が想定される「簡易版」である。このうち、本研究資料では、「精密版」の全容を示している。
「POEM-O」は『測定法』『アンケート』『評価法』の3つの部門で構成される。測定法は、室内環境の物理的な計測手法を、アンケートは、在室者の心理的な反応を入手する手法を、また、評価法は測定とアンケートの結果に基づく評価方法を、それぞれ具体的にまとめたものである。「POEM-O」では、室内環境の快適性に影響する多くの要因が取り上げられ、その各々について『測定』『アンケート』『評価』の手法が整備された。

(1)千葉大学工学教授
(2)明治大学理工学部教授
(3)第五研究部設備計画研究室
(4)第五研究部居住環境研究室
(5)第五研究部設計計画研究室


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