自立循環型住宅設計技術資料 蒸暑地版
―エネルギー消費50%削減を目指す住宅設計―
建築研究資料 No.120号 (2010(平成22年)8月)
国土交通省国土技術政策総合研究所
独立行政法人建築研究所
357p
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<概要> |
国土交通省国土技術政策総合研究所及び独立行政法人建築研究所は連携して、『既存住宅の省エネルギー性能向上支援技術に関する研究』(国土技術政策総合研究所研究課題、平成17年度〜19年度)及び『建築物におけるより実効的な省エネルギー性能向上技術と既存ストックへの適用手法に関する研究』(独立行政法人建築研究所研究課題、平成18年度〜20年度)に取組んだ。主要な研究目的のひとつは、実証実験を中心とした手法による、既存住宅及び新築住宅における実効性の高い省エネルギー技術を特定するための「評価手法」を構築することにあった。建物外皮の住宅におけるエネルギー消費は、暖冷房、換気、給湯、照明、家電機器、調理と用途が多岐に及ぶとともに、同一用途であっても複数のエネルギー源が存在し、また多様な設備機器が使用されており、それらすべての評価を高精度でなしえるまでにはまだ多くの課題が残されているものの、戸建住宅に係わる「評価手法」については一応の構築をなし得た。ここで、「評価手法」とは、住宅外皮及び設備機器の仕様を識別し、設計を通じて決定された仕様情報に基づいて、居住時のエネルギー消費量を推定する手法である。 |